看護師として長く働いていると、結婚や出産などのライフステージがやってくることが多い。
仕事も大事だが、家庭も仕事と同じくらい大切であることは当然だ。
つまり、ワークライフバランスが実現できる働き方がとても大切なのだ。
結婚や出産を控えると、働き方を変えることも少なくない。
そこで、配置異動の希望や転職など、自身でキャリアステージを変えたいと考える看護師もいるだろう。
つまり、働き方を自分で選ぶことになるが、そのためには知識や意欲があることを評価される必要がある。

知識や意欲があることを示すために有効な手段が資格取得だ。
例えば年に1度の認定試験に向けて、計画的に日々を過ごした点、忙しい看護業務の中でモチベーションを保ち続けた点などが評価されやすい。
働き方が選べれば、正規職員のままで日勤専従や時短業務などにキャリアステージを変えることも可能だ。
最近では妊娠期間中の勤務時間の配慮や、育児中の時短業務など医療機関側の体制が整いつつある。
2009年の看護職員実態調査によれば、約4割の人が短時間正職員制度を利用したいと考えている。
その理由としては出産や子育てが最も多く、次いで自身の健康管理、趣味活動の順である。

資格を取得することで知識に土台をつくり、そして体制が整いつつある勤務制度を利用して、働き方を自由に選択できるチャンスをつかむことができるだろう。
しかしすぐには資格は取得できないため、目標を持って計画的に学習を続けることが肝心だ。